お祓いの効果って何だろうか?
お祓いと言うと非科学的とか、心霊的な眉唾もの。
だからふつうはその効果は気休めか暗示だけ、と考えるだろう。
でも七五三だって祈祷やお祓いをするし、地鎮祭でもする。
心霊的なハナシにならなくても、不思議とけっこう身近にあるかも知れない。
その一方で、本当に心霊的な問題が起こると、そういうスジの人たちはお祓いをしたり除霊とかをしたりする。
だから本当に効果もあるかも知れないけれど、いたずらに信じてしまうのもまた問題だ。
そこでどう考えてみれば良いか総括してみた。
心霊的な効果は不明?自分にプラスになると思ったら受けるのもアリ?
最初に結論からお伝えしたい。
今お祓いを受けてみたいけれど、その効果が本当にあるのか心配な方は、もしもお祓いして、それが自分にとって何らかのプラスになるかどうかを考えるべきだ。
というのも、はっきり言って心霊的にも効果のないお祓いというのはあるようだし、普通は見分けなどつかない。
ということは、あくまでも自分にとって背中押しになるか、それで自己満足を感じて、今後の仕事や生活に安心できるかどうか?
それで肯定的に考えることができれば受けても良いのではないだろうか。
盲信は危険!
お祓いというとどうしても怪しげだし、たいした効果などない、自己満足とか気休め。
心霊現象などを信じない人は大概こう考えるかも知れない。
一方で、そういう心霊的な物事を本気で信じている人ならば、何らかの効果があると考える人もいるようだ。
心霊的な現象とか霊感、霊などと言うのは科学的に証明もできないし根拠もない。
だから、結局自分がどこまで信じられるかにかかってくる。
でも、それは一面すごくリスクが伴う。
そういう純真無垢に信じてしまう人というのは、いくらでも盲信して怪しげな宗教に引っかかってしまったり、だまされてしまう可能性が出てくるからだ。
お祓いを何でも認めてしまう危うさはこういうところにある。
効果のあるお祓い、ないお祓いがある?
ところで、じゃあ心霊的な世界をまず本当に信じてみた場合、お祓いというのはやっぱり効果があると言えるのだろうか?
実際私もいろいろなその手の人たちと会い、体験もした中で言えるのは、少なくとも私の中では霊というのは確かに存在する。
それがまず私自身のスタンスになる。
そういう思考の上で考えた場合、お祓いは何でも効果があるわけではない。
中には効果があるものもあるけれど、ないものも多い。
そう言い切って良いようだ。
本当に気休めでもポジティブな考え方を持たせてくれる?
たとえば厄年とか七五三など、一定の年齢が来たりして単に義務的に受けるようなお祓いは、あくまでも個人的に言わせていただければ本当に親や本人たちの気休めになるだけといってよいだろう。
でも、仮に気休めだとしても何かのトラブルに巻き込まれるなどした場合、
「あのときお祓いしていたからこの程度で助かったんだ」
と、ポジティブに考えていくきっかけを作ってくれることもある。
だから気休めだとしても、そういう自分の心を鼓舞してくれればそれで良いかも知れない。
最強のお祓いはコレ?
ただ、逆に本当に心霊的なパワーが凝縮していて、効果が最強なお祓いがあるとすれば、やっぱり
“最高の能力を持つ霊能者によって施された”場合。
こう言い切って良いだろう。
でもそういう力を持った霊能者というのはなかなか出会うことも難しいし、警察沙汰になった人もいる。
そうでなくても本当に怪しげな人たちがテレビでもメディアでも跋扈しているようだ。
だから霊能者という人たちをいたずらに信じ込んでしまうこともまた、同じような危険がつきまとうことも押さえておこう。
終わりに「効果を期待せず、自分の心と正しく向き合う」
そういうわけで、心霊的な効果があるのかどうか、お祓いをそういう観点からも考えてみた。
けれども私は結論として、
お祓いの効果はあろうとなかろうと、そこにはじめから期待すべきではない。
まずこう言い置きたい。
そして、
むしろ自分の心を安心させ、鼓舞させたり勇気づけてもらうためのきっかけ作りとして役立てていく。
効果のあるなしに関わらず、自分がそれで満足できれば、受けるのに価値があると考えても良いかも知れない。
要は自分の心一つにかかっている。
一番安全にお祓いを考えていくなら、心霊というジャンルではなく自分自身に目を向けること。これがベストだと思う。
心霊的な効果のあるなしは、本当のところ正確には誰にも分からないかも知れない。
でもそれだけいっそう自分たちの心のありようが、大切になるにちがいない。
高橋国大(くにひろ)