日本人の9割は猫背と言われている。
女で猫背というのは性格的にも変なところがあって、あまり勧められないとも聞いたことがある。
でも一方、女だったらちょっとくらい猫背というのがほどよい艶っぽさや、性格的にも柔らかに見えたりもするようだ。
だから無理に直す必要はない、という人もいる。
でも特に女の場合、カラダ的にも良くないことがすごく出てきたりする。そして性格にも悪影響があるようだ。
それを無視して「プチ猫背の方がモテるから」みたいに考えてしまうのはいかがだろうか?
そういう心とカラダの両面から捉えて、その治し方まで探ってみたい。
弱い性格の表れ?とっつきやすいけれどストレスもたまる
そんなわけで、多かれ少なかれ男と女の区別に限らず日本人だったら猫背の傾向がある。
生活習慣のためとも、日本人と欧米人との文化の習慣とも言われる。
「けれども女としていくぶん猫背というのはある意味周囲からとっつきやすいという性格の表れではないか?」
「だから100%否定すべきものでもない。特に女ならそういう多少の愛嬌みたいなものも大切なのでは?」
と言う主張もある。
確かに欧米人のように頭のてっぺんからかかとまでまっすぐ一直線よりも、横から見てちょっと曲線のある女の方が物腰が柔らかそうに見える。
でも反面、性格が弱くなったり自信が無い、疑心暗鬼になりやすかったり恨み節が入りやすかったりもする。
姿勢は性格に微妙に影を落とすようだ。
自分に自信が無いために意見もしっかり主張できない。
そのため不満があったりしてもそれをストレートに指摘したり議論もできにくくなるわけだから、どうしても陰にこもって性格も暗くなりがちだ。
今の私のようなものかも知れないが。苦笑
カラダの悪影響から性格も歪む?「正しい姿勢」をご紹介!
そして猫背というのは内蔵や骨格に負担をかける姿勢になる。
だからカラダ的には明らかにマイナスだ。
どんなマイナスがあるのか?
まず元々人間には「正しい姿勢」というのがある。
これは私も教わったことがあるけれど、大体次のようにつくることができる。
興味のある方は試してみると良いだろう。
“1.壁を背にしてその2,30㎝程前に立ち、そのいちから壁に背中をぴったりとつける。
2.腰、首の後ろと壁の間には指一本入るくらいの間隔になるようにする。
このためお腹を引っ込め、猫背をやめて胸を張る感じになる。
3.そのまま、両足かかとを壁にすり寄せてぴったりつける。
4.このとき、視線は水平に前方を見て両手は脇に沿わせ、力を抜いて、頭のてっぺんを縄で結んでつるされているような感じにする。”
たまに私はこの姿勢をするけれど、すごく呼吸が楽になって気持ちもリラックスするから不思議だ。
だからストレス解消法の一つにしているくらいだ。
ちなみに、正しい姿勢については「日本姿勢予防医学協会」の説明を引用させていただくと、次のようになる。
正しい姿勢とは、人間の質量がその点に集中しているとみなされる点=重心が正しい位置にある事です。
https://jppm.or.jp/info_column/20170519.html
この正しい姿勢から外れるひとつがぶっちゃけ猫背だ。
そして、イコールで正しい姿勢だったら維持できていたはずの心身の健康が損なわれることとなる。
それは列挙すればざっと次のようになる。
・血行を阻害する。このため肥満やむくみ、冷え、といった不調が現れる。
・首の筋肉にも負担がかかるから肩こりや頭痛も起こりやすくなる。
・内蔵機能を圧迫して便秘や腸内環境の悪化も起こる。
・そのため免疫機能の低下も現れるので乾燥肌や吹き出物などの肌荒れや細菌・ウィルス感染も起こりやすくなる。
ひいてはがんの罹患すらも考えられる。
要するに、健康全般に悪影響しかない。
そして大体おわかりだと思うけれど、こういう風に神経質な体調をもたらすことから、性格にも悪影響しかもたらさない。
上にもお伝えしたように、暗く、どこか屈折しているような感じの女ができあがってしまうのだ。
ちょっと悪い姿勢の方が艶っぽくて好かれる?
だた、逆に背筋がピンと伸びている女性もよく見かける。
そういう人たちはやっぱり凜としているし、隙が無い。
すごくスタイルも良いことが多いから、よくキャビンアテンダントとかモデルによく見られるタイプだ。
こういう人たちは、一見確かに女としてできすぎているような美しさとか、自信たっぷりな様子も見られるというのはある。
でも、本来的にそれこそが正しい姿勢のあり方だ。
ご存じの方も多いだろうけれど、キャビンアテンダントなどは社内教育の中で徹底的に姿勢のあり方を仕込まれる。
上でちょっと語ったような、そういうちょっと猫背な女。
「そのが愛嬌がありそうで性格的にもとっつきやすそう」
と言う思考は全然無い。
それでも大方の人は彼女たちを見てすごく美しい、素敵で魅力的な物腰だと思うのではないだろうか?
私たちのように普通の女はちょっと猫背のほうが優しそうで親しみやすそうな性格に見える、とも言えるかも知れない。
しかしながら、もしかしたらそういうある程度姿勢が悪い方が好感が持てる、男性にも好かれそうな感じがする、と言う私たちの思考。
これ自体、そういう悪い姿勢からもたらされている性格判断の表れなのかも知れない。
何しろ私たちは多かれ少なかれ猫背なのだから。笑
強引に治そうとするとぎっくり腰に?
ただ、キャビンアテンダントばりに良い姿勢、正しい姿勢を目指して努力をするとなると、とんでもない訓練が必要になるはずだ。
でも確かに心身が健康でいられる正しい姿勢に近いのが彼女たちでもある。
だから人ごとのように言ってしまうので申し訳ないけれど、 美しい女を目指すためにはできる範囲でまねられるところからまねてみてはいかがだろうか?
道の歩き方、パソコンを見る姿勢、スマホでLINEを読む時、などなど。
ただ、それでも最後に一言ご注意をしておきたい。
確かに酷い猫背の人はそれなりに努力して治していかないと、上にあげたように様々な体調不良、そして性格的な問題に悩むこととなる。
でも、だからといっていきなり背筋を伸ばそうとするとかえって大変な問題になることがある。
それがぎっくり腰だ。
よく懸命に直そうとして、胸を突っ張って上半身だけ起こしてまっすぐにしようとする女の人を見かけるけれど、猫背というのは極端に言うと“全身が曲がっている”状態になる。
ということは上半身、胸を張ったり背中をまっすぐにしたりしても、それを支える下半身が猫背の時のままの姿勢なのだ。
もっとはっきり言うと、腰の骨盤の角度が以前と変わらないまま。
そこに上半身だけ直してしまうと、逆に腰に負担がかかってぎっくり腰になってしまう。
そういうわけで、猫背を治すには性格、心の部分も含めて体全体に目を向けることが大切。
ぜひお忘れなく。
ゆうき まな