好きでない男性から、好意を持たれたことはあるだろうか?
ちょっとした出会いで貴方が愛想を振りまく。
それを勘違いされ、男性も好意を持ってしまう。
よくある話かも知れない。
でも、そこには勘違いですまされない残酷さがある。
後で貴方は男性の勘違いに気づいて、好意のないことを伝えることになるだろう。
だが、貴方の残酷な仕打ちに男性は悲しむ。
勘違いだと主張するのは、はっきり言って身勝手だ。
周りの人だって貴方に不信感を持つ。
女友達だって
「貴女って酷すぎる!」
とそっぽを向くかも知れない。
もっと大人の態度が必要だ。
勘違いされた貴方よりも残酷な仕打ちを受けた男性の方が辛い
好意があると相手の男性に勘違いされた時、一番最初に貴方はどう考えるだろうか?
確かに自分から本心を打ち明けて、後で好意と勘違いされるようなことをしてしまったと謝罪するかも知れない。
もちろん男性からは、残酷な仕打と受け取らたり、言われたりもする。
その時貴方は反省もするだろう。
そして思わせぶりで八方美人な態度を控えようとするかも知れない。
場合によっては事情を知った女友達から自分の軽率をイジられたりもする。
だが、中には自分の気持ちしか考えない人がよくいるものだ。
そして、そういう女性はやっぱり
「好意と勘違いされ、かえって困った、傷ついた」
と言うように、自分のことしか頭にないことも多い。
自分が相手にしたことを、残酷などとは考えも及ばないのだ。
そして、
「私の何がいけなかったの?」
「一体何で私がこんな目に遭うのかわからない」
みたいに塞ぎ込んでしまうのかも知れない。
だが少なくとも大人だったら、何よりも相手の男性の気持ちを第一に考えるべきではないだろうか?
好意と見せかけていただけの残酷な本心。
それを本当に好意と勘違いし、その結果もしかしたらその男性、貴方と本気で交際しようとしたり、結婚までを視野に入れようとしていた可能性だってある。
言ってみれば思わせぶりに振る舞ったり、好意も無いのにそういうそぶりを見せること。
例えば
「今度一緒に旅行したい」
とか、大勢いる中で
「良かったら今度二人でお会いしたいですね」
みたいに言ってしまうこと。
単なるリップサービス程度と思ったら、それこそ言った人自身の勘違いだ。
態度次第では友人も紹介した人も離れていく
実は私も知り合いの年配女性と話す中で、彼女からすごくきつく言われたことがある。
それは、変に関係を発展させようという勘違いをされるような話を、そうそう軽はずみにすべきではない、ということ。
単に相手の男性に残酷な仕打ちをしてしまうだけではないのだ。
もちろんそれが一番重大だけれど、貴方自身の信頼もなくなってしまい、本当の出会いにまで悪い影響も出てきたりする。
貴方にそういう男性を紹介していた友人や知人の女性たちだって、そっぽを向いてしまうからだ。
それを単に「勘違い」だと終わらせるべきではないだろう。
男女の出会いや、相手を紹介してくれたりするというのは本当に重大事だ。
特に貴方に男性を紹介してくれる場合、紹介した人というのは貴方のことをしっかり信じている。
それを、好意も無いのにそれらしい勘違いな言葉や振る舞いをしたら、紹介してくれた人自身の信頼さえ根こそぎ奪ってしまうようなものだ。
そしてその人にすら、合わせる顔が無くなってしまう。
それを考えれば、残酷だと罵られている内はまだ良いかも知れない。
だがいずれ因果応報で自分が同じ目に遭うかも知れない。
また、
「あの人は誰にでもすぐ好意に取られることをする人」
みたいに周囲から変に勘違いされたりすることだってあるだろう。
その後本気の結婚相手探しにもツテを失って立ち往生するのかも知れない。
でもそこで初めて自分のしたことがどれだけ残酷なことだったのか?
それを身につまされて感じることになる。
そうなっては遅いはずだ。
塞ぎ込むのはかえって独りよがりの傲慢?
でも考えれば、こういう女性って多くはないだろうか?
確かにある男性を“滑り止め”みたいにして、中間的な関係のまま好意を匂わせる程度につなぎ止めている女性もいたりする。
だが、これも年配の女性の一人から言われたことだけれど
「それが貴方の独りよがり、打算ばっかりから出たものであってはならない」
ということだ。
つまり自分が良い思いをすることだけを考えて、相手の男性やその周囲の人たちの都合や迷惑を無視して行動していることは絶対にNG 、ということ。
ある意味婚活の厳しさを乗り切るための“知恵”なのかも知れない。
また、そういう男性を紹介してくれるよう、自分への信頼を友人や知人に持ち続けてもらうこと自体だって確かにそういう一環でもあるだろう。
でも、相手の男性が好意だと思ってしまうことを、貴方の方で
「それは勘違いですから」
と言ってしまうこと自体、残酷だという以前に傲慢ではないだろうか?
このあたり、本当に人間関係のデリケートな部分になる。
「自分にはそういう気持ちなど無い。
ただ、初めてお会いしたので、社交辞令的に
『そのうち二人で食事でもしたい』
『一緒に旅行なんか良いですね』
と貴方に言ったに過ぎない。」
中にはこんなふうに自己主張しながら、相手の男性に「好意と勘違いされることに迷惑なので」と逆に難詰する人もいるかも知れない。
だが周囲の人たちは、もしそんな態度を取る女性がいたとしたらどう思うだろうか?
いったん口にした言葉を、失言だと謝罪して取り消すことができる場合もある。
だがそうでない場合も多い。
その典型がこういう男女の間のやりとりではないだろうか?
相手の気持ちを第一に立てる美徳を!
そんなわけで、年配の女性というのはそういう人間関係の機微をしっかり見てくれている。
私の場合はそういう女性が身近にいたりしたので助かっていたりする。
けれど、中には親も含めてそういう残酷なことをそう思わない、好意と勘違いする方が悪い、みたいに自己中心的になる人もいたりするようだ。
どこまで善悪か、その線引きもままならないだろうし、それも一つの生き方なのかも知れない。
でも、結局相手を紹介してくれるなどと言うことは、お互いの信頼関係が無くてはならない。
今の婚活が、なかなか結婚に結びついたり出会いもなくなってしまった原因には、そういうお互いの信頼関係がずいぶんと薄れてしまったらではないだろうか?
最後になるけれど、もしも出会いをしっかり求めたければ、まず自分自身が他の人に信頼できる人になること。
抹香臭い説教みたいでお恥ずかしいけれど、相手の気持ちはやっぱり第一に尊重して行くべきにちがいない。
ゆうき まな