下心を持つ男の行動は、女性だったら一番警戒すべきだ。
下心というのは女だって持つ場合がないとは限らない。
けれどやっぱりというか、男が見かけは女性に好意を示している、そのウラで、一時の快楽のために彼女を騙す行動が多い。
女性ならそんな男の行動、身勝手以外の何物でもない、絶対許せないと思って当然だろう。
だが、よくよく自分の周りを見てみても、そんな下心がありありだと分かっていながら相手の術中にはまるような女性がいたりする。
どこに注意を払ったらこういう過ちをしないですむのか?
実はただ単にそういう行動バターンを知っているだけではない、ある意味それよりももっと大事なポイントがある。
男だって下心のマニュアルは先刻承知?
下心の旺盛な男でが、ターゲットの女性に目を付けたとき、彼女にしかける行動とか言葉などはどんなものがあるか?
こういうことはネットや雑誌でいくらでも見つけられるけれど、確かに実際その通りだと思う。
まずその行動。
下心を持つ男がどういうことをしようとするのか、頭に入れておくと良い。次のようなものになる。
ポイントは、知り合ったばかりの彼が下心のある場合、早い段階でこういうことをしようとする。
・手つなぎを含めてボディタッチをしたがる。
・自分に近寄ろうとする。
・自分のことについて知りたがる。
・話をしたがる。その中で男女のことについて話題にしたがる。
・食事に誘おうとしたり、様子を見てホテルにすら誘う。
けれど、ここでぜひよく考えていただきたい。
こういう行動パターンの情報、間違いなくその手の彼らにだって筒抜けになっている。
つまりはこういう情報を女性が知って、そして警戒するというのは相手も先刻承知。
多くの女性が自分しかこういう情報は知らない、と思ってはまりやすいパターンなので要注意だ。
巧妙な人は女性の心を動かして目くらましさせる?
だから本腰を入れて女性を釣ろう、騙そうとしている男だったら、こういう行動を悟られないようにしたり、非常に巧妙にアプローチを仕掛けてくる事も多い。
例えば、下心がないか、あったとしてもそれ以上に彼女への想いが強いように見せる、など。
よくあるパターンは、下心のある事を必死に隠そうとして、男の方ですごく女性に優しくなったり甘い言葉ばかりをかけたりする、ということ。
私もそういう彼氏とちょっと付き合いのあった女性の友人がいるけれど、彼女も心底から彼は自分のことが好きだ、と思っていたようだ。
ところがフタを開けてみれば実はその相手、既婚の妻子持ち。
友人彼女、思いっきり騙されてしまった。
ついでにお伝えしておくと、既婚の男性というのは嫁と長々一つ屋根で暮らしているから、基本的に女性の感情とか扱いには慣れている。
そして同時に女性のアラも知り放題で嫌気が差してきているから、外の女性をつまみ食いする衝動が多いかも知れない。
本当に巧妙だから要注意だ。
でも、そういう下心を持つ男の行動で一番すごいのは、
“女性の平常心、冷静さを奪うまで夢中にさせてしまう”
場合だ。
女性がこういう気持ちになってしまうと、マニュアルなど知っていたとしても警戒しきれるかどうか難しい。
理屈よりも感情の方が先に立つからだ。
例えばものすごく女性の扱いが上手で、容姿や服のセンスも素晴らしいし、女性の弱点というのを知り尽くしているような男。
いるところにはいるものだ。
そういう中には、女性の冷静さ、常識的な判断をも奪うほどに夢中にさせたり、そこまで行かなくても、一方的に女性をその気にさせてしまうのだ。
そして、いろいろと後悔すべき失敗が出て来る。
女性の方でつい心を許してしまうのが一番怖いのではないだろうか?
下心がある時と同じ行動が好意から出る場合も?
ただ、このあたりの判断は微妙なところで、たんに男の行動がこうなっていたらすぐに
「すわ下心?」
としてしまうと早とちりの場合だってある。
これも一方で慎重にならなくてはならない。
例えばよくあるのが職場など、いつも男と女が顔をつきあわせて同じ作業や仕事を進めているような場所。
当然それ以外の日常の場よりも、お互いのこととか気心を早く知ることが出来るようになる。
そういうところで、相手の彼氏が女性の同僚に対して結構早めにアプローチしていく、そして交際して結婚にまで早々と至ってしまう。
そういうことだってよくある話なのだ。
そして付け加えると、例えば飲み会で好きな女性の横に座りたがったり、休み時間中にメール交換しようとしたりするなど、ホンネから付き合いたい、結婚まで考えている場合にだって多い。
だから行動だけ取り上げても、それが下心からそうでないかを決めつけるのは難しいし、ある意味リスクが伴う。
惑わされないためのポイント−女性の方で冷静さを保つこと
でも、こう見ていくと下心のある男をどう避ければ良いのか、そして本心自分のことを好きになってくれている人をどう捜し当てれば良いのか、ある程度見えてくるはずだ。
一番大切なのは自分で冷静さをしっかり失わないこと。
もっと細かく言えば、
「自分の冷静さは、失ってはいけないところでは失わないこと」
となる。
下心が見え透いているような場合、またはもの凄く魅力的な男性が目の前に現れたら、行動に移ってこられる前にきっちり距離を置くこと。
「圏外」に逃れていることだ。
これは何も実際の行動に移られることだけを警戒するのではない。
自分の心も相手の術中にかかって翻弄されることを避けるためでもある。
たとえば最悪、身近にそういう男がいたら、交際とか一緒に食事とかはぴしゃりと断ったり、万一応諾してもずいぶん先の約束にしてしまうこと。
下心のある男というのは絶対時間がかかるのは嫌う。
だからほぼ間違いなく、性急に事を進めようとするものだ。
そして、場合によってはその間にボロを出してくる。
本当に好意があれば、女性の都合も聞いてくれる?
最後になるけれど、実は今お伝えした中に、本当に誠実に貴女と付き合おうとする彼を探し当てるポイントが一つある。
本当に好きになったら、しっかりと女性の都合も聞いてくれる。
貴女のことを大切にしようと思うからこそなのだ。
だから自己都合だけを一方的に押しつけようとはしない。
もちろん程度の問題もあるけれど、「時間の長さ」というツールは約束事などにけっこう使い勝手が良い。
ぜひ活用していただきたい。
加藤由美子