電車の中のマナー違反がなんだか最近多すぎないだろうか?
そのランキング1位がここ数年不動だとか。
「騒々しい会話・はしゃぎ回り等」というものだ。
確かに私も毎回ウンザリする電車のマナー違反がこれになる。
ランキング2位以下の順位も毎年ほぼ一致しているけれど、電車の中というのは走行中、いわば“密室”になってしまう。
マナー違反も様々だけれど、ランキングに殿堂入りしていると知ってしまうとよけい心に重圧だ。
ただ、毎回ランキング1位になるというのも納得できる。
その理由は下に語ってみたけれど、私も友人たちも確かに「電車うつ」っぽい。
乗らなくてよいなら本当にそうしたい。
メンタルにかなり来ている女性も多いにちがいないけれど、そういう時の「逃げ方」、なるたけほじくってみよう。
ランキング1位のマナー違反を回避!自分が乗る車両、乗り込む他の乗客を観察して予測
まず一つの方法として、自分の乗る電車の中で、マナー違反が起こりやすいと予測できる車両に乗らないこと。
乗り込む前にその車両の中にどういう乗客がいるのか、そして自分と一緒に乗る乗客の中にはどういう人がいたりするのか?
ホームに入ってくる電車の車両の中、そして自分と一緒に乗るのを待っている乗客を素早くしっかり観察しておくことだ。
ランキング1位というのは、カンタンに起こりやすいから1位だとも言える。
その被害に遭いたくないのなら、しっかりと予測をすることだ。
未然にそういう目に遭わないようにする方法、100%の成功率では決してないけれど、それでも幾分軽減できる方法がこれだ。
私もいつもやっているけれど、何度もやっていて慣れるに従ってツボが分かってくる。
複数の高校中学生たちがホームの一カ所に固まっていたり、中年のオジサンたちが仲よさそうにホームの上で待っていたりする時にはできるだけ私もそういう集団から離れた場所に移るようにしている。
こういう集団のそばに乗り合わせたとき、いつ騒がしくなったりするか予測も付かないからだ。
ホームに入ってくる電車で、自分が乗るのを待つ車両の中がそうだったりする時も同様だし、乗った後で周囲にそういう常客がいた事が分かれば迷わずさっさと立ち去って他の車両に乗るようにすれば良い。
マナー違反が頻発しそうな時間に乗らない
だが出来れば、と言うことでもっと根本的に逃げる方法がないのだろうか、と考える方もいるだろう。
そういう場合、通勤などで電車に乗時間帯をずらしてみるのも一つの方法だ。
基本的には通勤ラッシュに巻き込まれないよう、何本か前の時間のダイヤを利用すること。
だが、デメリットとして仕事の都合で夜遅くに電車に乗るときはこれが出来ない。
しかも毎日そうして早い時間に乗るのは睡眠不足にもなりがちだ。
そういうときには早寝早起きが出来て、夜遅くまで仕事をしないときだけ実行するとかするという手がある。
もしくは3日に1回くらいは通勤ラッシュに巻き込まれても我慢できるというのなら、残りの2日を早起きして、早い時間に乗る、と言うのも手段になるだろう。
バスや車通勤に変える
同じように根本的な回避の方法として、私の友人女性たちがよくやっているのがこれだ。
自分で車を運転して職場に向かったり、バスを利用して通勤する、と言う方法もある。
ただ、通勤コストが高くなりがちだし、車のない人は新たに買わなくてはならない。
そしてとりわけ道路状況は電車よりも不安定だから、職場に遅刻したりなど、場合によってはそういうリスクを覚悟することにもなる。
「でも慣れるしかないから」
と言う友人もいたし、中には
「私なんかバスもイヤになってきて、毎日はムリだけれどタクシーで通勤したりしたことあった」
という神経質な友人もいる。
他にも都会近くに住んでいて、複数の電車路線が併走して勤務先にまで延びていれば、路線を変えてみたりして混雑やマナー違反の程度を比較してみるとよい。
五十歩百歩かも知れないけれど、それでも一般的にはとりわけ朝、JRよりも私鉄、地下鉄線の方が幾分空いている、というのは言えると思うのだ。
電車内のマナー違反ランキング1位になぜ「騒々しい会話」が?
ところで、このマナー違反についてのランキングは、毎年日本民営鉄道協会が行うアンケート結果に基づいている。
だからかなり説得力のあるランキング結果になる。
でも「騒々しい会話」とか「はしゃぎ回り」がここ6年の間、ランキング1位になっている。
いったいなぜなのだろうか?
その理由は日本民営鉄道協会ホームページのランキング結果(https://www.mintetsu.or.jp/activity/enquete/2014.html)に書いていないけれど、私はこう考えている。
要するに騒々しい会話とかは数人集まればすぐに始まるし、誰でもカンタンに出来るマナー違反だからだ、ということだ。
そして数人で集まってやってしまうために、スマホの音漏れとか乗降時のマナーなど、他のマナー違反よりも迷惑をかける度合いがずっと広く強い。
子供のはしゃぎ回りも似たり寄ったりだろう。
特に親子連れであっても電車の中で走り回る、奇声を上げてじゃれる子供たちを注意する親というのは本当に少ない。
たやすくしでかせる、そして多くの人に迷惑がかかる。
それで1位に「騒々しい会話」とか「はしゃぎ回り」になると信じているけれど、これでウンザリしない方が嘘だ。
女性一人の電車利用はエジキになりやすい?
車内で様々に起こるマナー違反、その被害に遭うのは特に近くに居合わせた女性が多い。
こう感じるのは私一人だけではないはずだ。
特に朝のラッシュ時、夜遅くの帰宅時など、 電車の中のマナー違反やぎゅうぎゅう詰めを考えた場合、
“女どもは乗ってはいけない”
といえるような地獄絵図みたいな印象もある。
私も数え切れないほどイヤな思いをしてきたし、混雑していないときにすらそういう目に遭うことだって多かった。
とりわけ空いているときには近くに“変な人”がいたりするのが目立つし、なまじ周囲が静かな分、他の乗客の話し声がとりわけ騒々しく聞こえてしまう。
そんなときには特に聞きたくもない他人同士の会話を、電車の中という一種の密室で無理やり聞かされている気分になる。
同じような経験をしている友人女性もすごく多い。
そういう彼女たちも全員「思い出したくもない」と言い切るほどだ。
最後になるけれど、こういうランキングを出すのは利用客の満足度とか不満の原因を探るには確かに役に立つことだろう。
だが、不満なことをそのままに放置しておいてしまっているのではないか、とも感じられる部分も多い。
特に女性が一人で利用するときにはこういうマナー違反の影響をまともに受けてしまうようにも思えてしまう。
その結果、ランキング1位に相変わらず「騒々しい会話」等が不動になってしまっているにちがいない。
もしかしたら法規制を何とか敷き直すなど、根本的なことをもっと考える必要があるのかも知れない。
ただ、そういうゆるゆるした解決を考えるのも大切かも知れないが、今現在の問題として、電車に乗るのが怖い、イヤでたまらなくて乗れないという女性も私の周囲にいたりする。
そういう人たちを考えた場合、けっこう切迫した、ゆっくりしているべきではない問題。
電車内のマナー違反というのはそういうものではないだろうか?
加藤由美子