元彼と復縁できるものだったらぜひした方が良い。
私の知っている既婚女性のアドバイスになるけれど、いったん別れたとはいえ、まだ脈ありだったら行動を起こす価値がある、としきりにすすめられたことがある。
彼女自身の実体験がまさしくそういうもので、いったん別れ別れになったけれど、思い立ってやっぱり私の結婚相手はあの元彼しかいない!と思い込んだそうだ。
そして努力と奮闘の末(笑)、めでたく復縁、結婚したというスジらしい。
でもそういう脈ありな元彼に対してどんな行動だったらよいのかということは、誰でも迷ってしまうのかも知れない。
彼女自身が成功体験者なので、多くの同じようなケースをお持ちの女性には参考になると思うのでお伝えしてみたい。
新しい相手よりも元彼との復縁の方が理にかなっている?
その前に、彼女の言い分だけれども、なぜできるものなら復縁した方が良い、とまで言い切ってくるのか?といえば、答えは至極簡単。
「そりゃ気心知れてるし、嫌いも好きもお互い分かっているもの。だから新しい人を探すよりは気楽だし安心できると思うしね」
ということだ。
確かに見知らぬ新しい男性を捜そうとすると、気持ち的にもかなりきついものになる。
それこそ今問題の“高望み”の話ではないけれど、安全対策を目一杯とろうと考えて、相手の男性の条件をかなりハードルアップしてしまうことになってしまうからだ。
そうなると自分の条件にかなう男性、一人もいない、という結果に陥りやすい。
私がよくはまり込む迷路がこれだし、実際彼女もそういう私の下手な婚活を見かねてくれた助言がこれだった。
もう激しく嫌っている、それこそ虫ずが走るくらいにうんざりして別れてしまったり、元彼の浮気グセがどうしても治らなくてもうこれはムリ、というような重度の別れ方ならまた話は別なのだが、そうでなくてたとえば遠方に仕事で出向したまま、連絡が途絶えて関係が薄くなってしまったとか、あまり深刻すぎないような別れ方の場合にはうってつけだということになる。
とにもかくにも、前もってよく知っている相手の方が不安でないし、特段に条件もつける苦労もない。
理にかなっている方法なのだ。
復縁を望む時、気をつけたいこととは
そういう一応な復縁の条件、つまり相手の男性が著しく問題を持っているわけではない、という場合だったら、後は元彼がこちらに対してまだ脈ありかどうかの選別、そして復縁への行動に進めばよい。
「やってみたら分かるけど、新しい男性と会うよりずっと気楽よ」
と彼女。
ただ、ここで注意すべきこととして彼女も語っているのだが、とにかくいったんは元彼と別れたわけだから、その事実についてはっきりとお互いに納得できる道筋を見極めておく必要がある、ということだ。
もっと平たく言えば、なぜ二人が別れたのか、その原因と改善の方法。
それを二人の間で親権に語ったり模索していくべきだ、と彼女は言う。
「いったん別れたんだし、だから復縁の時、お互い今度はどんなことに気をつけようか、という話になったんだよね。
「お互い悪かったと思うところはごめんなさい、と言い合ったし、そうならないためにどうすれば良いか、ということもいろいろ話したりしたしね。でもそれが良い意味でお互いのクセとか欠点を見つめ直すきっかけになったかも知れない」
なぜかと言えば、別れる前に付き合っていた時にはお互い良いところしか相手に見せようとしなかったから、と彼女は続けている。
でもそれがヘンにかえってぎくしゃくした関係につながってしまったのかもね、というのだ。
彼女が復縁できたのは、「条件」にかなっていた?
彼女が復縁した経緯をちょっと話すと、まず脈ありな気持ちがまず第一に自分自身の中にできていたという。
他の男性と別れた後付き合ったこともないわけではなかったが、その男性と付き合ったことで、逆に別れた元彼のことがいっそう気になり出したというのだ。
元々別れ話を切り出したのは彼ではない、彼女なのだが、仕事の都合で遠くに出向したまま、彼の方も多忙になった勢いでメールや携帯のやりとりがだんだん少なくなってきたし、彼女自身もいつ帰ってくるかさえ前もって知らされていなかったものだから、結局先行きがどうしても不安になっていたそうだ。
だからあるとき彼女の方から、
『こういう宙ぶらりんな付き合い方をしているのならばいっそのこと別れて
別な相手をお互い探した方が二人にとっては良い事じゃないの?』
と切り出したらしい。
初めは渋っていた元彼も、半分怒っている彼女に気圧されたのか仕事で忙しかったのか、承諾したそうだ。
だがその元彼が出向を終えてまた彼女の近くに戻ってきた時、やっぱりというか、偶然に道でばったりあったらしい。
すわこれが運命?
本当そう思ったという。
そしてあらためてある日を選んで約束し、ちょっと再開してみたらしい。
そのときに元彼の方は別れたのは仕方なかったとはいえ、連絡をよこさないのは悪かったとも言われていたという。
「それで本当に終わるかと思ったら、なんだか仕事に余裕ができてきたのかどうか分からないけれど、ちょくちょくメールくれるようになったの。付き合ってた時ほどじゃないけれどね。
「でも自分が私のことをほったらかしておいたことに罪悪感があるみたいで、今忙しいかなとか、元気にしてるのとか、こっちのことをけっこう気遣うようになってくれてたの。まあ今思えば向こうもよりを戻そうとする伏線だったかも知れないけれどね」
だがそういう態度を見せていた元彼に、女の勘なのかどうか分からないが、“これなら復縁持ちかけても大丈夫かな?”と思ったそうだ。
「でも結局今の旦那、つまりもと彼だけれども、出向していた時の自分の行動を考えて見てくれたのがうれしかったよね。
「後で聞いたら本当に忙しかったらしいけれど、こちらとしてはそれでもちょっとの間をみてそういう自分の状況を伝えてほしかったと思っているし、だからよりを戻して結婚の前にお互い話したけどね、とにかく誤解を招くようなことになったら前もってお互い話しておくようにしよう、って」
元彼と別れても、なぜ別れたのかその原因を見つめ直すのも大切になる。
そして復縁への脈あり行動をスタートさせるのは、その原因を二人で話し合えるかどうか、改善できるか、というよりはそういう気持ちになれるかどうか、ということだ、と彼女は語っている。
これが彼女が元彼と復縁できた行動、いきさつのあらましになる。
婚活パーティー等で初対面の男性との間にここまでの会話をもうけるのはほとんどムリだろうし、結局はそれこそ“今日は何人の男性と会ったかな?”みたいな一日になりかねない。
お互いを理解し合うには時間が必要だし、股間違っている部分があれば改善することができる、そういう柔軟さも求められるにちがいない。
復縁がすべてオススメとまでは行かないが、一つのチャンスととらえて良いにちがいない。
ゆうきM美